少女ドーリアは プッチーニの身の回りの世話に雇われました。 ドーリアは 幸せ薄く地味な顔立ちで 一生懸命プッチーニのお世話をしました。 やがてプッチーニは ドーリアを 愛した・・・ のだと思います。 ドーリアにおいては、 献身的な愛が大人の愛に 変化したかどうか それはわかりません。 プッチーニは 尽くしてくれるドーリアの愛に 満足していました。 そんな二人の関係に、 妻エルヴィーラは 病的な程に 嫉妬しました。 エルヴィーラは ドーリアを解雇し、 村に居られない程の 不名誉な噂を流しました。 ドーリアは自殺をしました。 ドーリアはエルヴィーラによる裁判で 検死解剖にかけられました。 ドーリアは処女である事が判明しました。 それでもエルヴィーラは 夫の心を許しませんでした。 ミラノから 責めて責めて責めまくる手紙を 送り続けました。 「私はただもう前進したくて前進したくて・・・」 プッチーニは友人への手紙に そう書いて送っています。 「蝶々夫人」の後 次の作品まで7年もの間 プッチーニは前に進むことが出来ませんでした。 プッチーニの純粋ゆえの恋愛は、 軽率さがちょっと問題なのと、 想像力の欠如が かなり問題ですね。 女性に愛されることを求めながら 女性の真剣さには 思い至らない。 まるで蝶々夫人のピンカートン。 プッチーニが「蝶々夫人」を作曲している時、 ドーリアはきっと側で聴いていたでしょうね。 蝶々夫人の自死が 美しい音楽となって天に昇ってゆくのを。 ドーリアは その音楽と共に 天に昇ろうとしたのでしょうか。 第四回 軽井沢森の音楽祭2019 中川座 座長中川京子 脇田美術館 2019.8.25 15:00
軽井沢森の音楽祭実行委員会が主催する音楽祭・ 総合プロデュース/高山信彦 <協賛社> JR西日本・ニッケ・株式会社アペックエンジニアリング・オリエンタル設備工業株式会社・ビルドプランニング株式会社 ・株式会社ピーエス三菱 ・株式会社LIXIL・株式会社リフォレスト インターナショナル